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「補強土(テールアルメ)壁工法 設計・施工マニュアル」の第4回改訂版が平成24年8月に発刊されたことに伴い、内容の見直しを行っております。本サイトに掲載の情報・資料は第3回改訂版(旧版)の内容を元にしています。予めご了承ください。
工法概要

(1)テールアルメの歴史
(2)工法原理
(3)部材構成
(4)工法の特徴

(1)テールアルメの歴史

 テールアルメ工法は、1963年にフランスのアンリー・ビダール(H.Vidal)氏により考案された補強土壁工法です。日本では1972年に日本道路公団の中央自動車道で初めて採用されました。補強土の中で一番歴史を重ねた工法であると言えます。

 アンリー・ビダール(H.Vidal)氏は砂山に松葉を差し込むことにより、ただの砂山より高い砂山が作れる事を発見しました。その後この問題を考え続けた氏は、『土と補強材とで構成され、粘着力のない砂で出来た盛土中に補強材を順次層状に埋め込むと、補強材と土の間に働く摩擦力により粘着力が加わったような盛土材料となる。』という結論に達しました。この性質を利用して構築された盛土をテールアルメと名付け工法が誕生したのです。

アンリー・ビダール(H.Vidal)氏
(2)工法原理

 テールアルメ工法の原理は、ストリップと呼ばれる帯鋼と土との間に大きな摩擦が生じることを前提に、盛土材料中に補強材としてストリップを敷設する事によって、鉛直な法面が形成されることを原理としております。
 歴史の項で説明した砂山が盛土材料に、松葉がストリップに相当します。
 盛土材料は、ストリップとの間に十分な摩擦が期待できる材料として砂質系土質材料や岩石質材料が使用されます。また、ストリップは耐久性に優れ、摩擦力の大きいリブ付亜鉛メッキ平鋼が使用されます。
 下記のモデル図は、左図は単に砂山を、右図は松葉にて補強された砂山をイメージしております。テールアルメ工法はこの原理を踏襲しております。

砂山
松葉で補強された砂山

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(3)部材構成


その他の部材

6.鉛直目地材
7.ガセットプレート
8.端部調整金具

※部材名称をクリックすると部材説明が表示されます。

【部材重量紹介】

※部材重量をクリックすると部材重量が表示されます。

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(4)工法の特徴
  • 垂直盛土のため、用地は最小限で済み、土地の有効利用ができます。
  • 規格化されたプレハブ工法のため、熟練工や特殊な技術は不要で工期短縮が可能です。
  • 従来の擁壁に比べて低コストで、高い垂直盛土ができます。
  • 使用部材は、全て厳しい品質管理のもとに、日本テールアルメ協会認定工場で製作される規格品です。そのため、現場で安心してご使用いただけます。
  • フレキシブル構造のため、基礎地盤への荷重は等分布となり、より広範囲な地盤条件にも適応できます。
  • 規格品の組み合わせが大半を占める静かな工事で、一般に杭打ちなどを必要としないので、騒音や振動などは、ほとんどありません。
  • 用途や環境調和など、目的に合わせたカラースキン、デザインスキンも製作できます。
  • 実物大振動実験や阪神・淡路大震災などでの実績から、優れた耐震性が証明されています。
  • 建設大臣より、宅地造成工事規制区域への適用を認可されています。(平成10 年3月)

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