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工法概要
(1)緑化テールアルメの歴史
(2)工法原理
(3)部材構成
(4)工法の特徴
(1)緑化テールアルメの歴史

 テールアルメ工法は、1963年にフランスのアンリー・ビダール(H.Vidal)氏により考案された補強土壁工法です。日本では1972年に日本道路公団の中央自動車道で初めて採用されました。補強土の中で一番歴史を重ねた工法であると言えます。

 アンリー・ビダール(H.Vidal)氏は砂山に松葉を差し込むことにより、ただの砂山より高い砂山が作れる事を発見しました。その後この問題を考え続けた氏は、『土と補強材とで構成され、粘着力のない砂で出来た盛土中に補強材を順次層状に埋め込むと、補強材と土の間に働く摩擦力により粘着力が加わったような盛土材料となる。』という結論に達しました。この性質を利用して構築された盛土をテールアルメと名付け工法が誕生したのです。

 1996年、盛土壁の表面を緑化できる事が特徴の「テラトレール工法」をフランスのテールアルメ・インターナショナル社から技術導入致しました。これが緑化テールアルメ工法です。壁面材がメッシュパネルに変わっただけで工法原理は同じです。

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(2)工法原理

 テールアルメ工法の原理は、ストリップと呼ばれる帯鋼と土との間に大きな摩擦が生じることを前提に、盛土材料中に補強材としてストリップを敷設する事によって、鉛直な法面が形成されることを原理としております。
 歴史の項で説明した砂山が盛土材料に、松葉がストリップに相当します。
 盛土材料は、ストリップとの間に十分な摩擦が期待できる材料として砂質系土質材料や岩石質材料が使用されます。また、ストリップは耐久性に優れ、摩擦力の大きいリブ付亜鉛メッキ平鋼が使用されます。
 下記のモデル図は、左図は単に砂山を、右図は松葉にて補強された砂山をイメージしております。テールアルメ工法はこの原理を踏襲しております。

砂山
松葉で補強された砂山

 

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(3)部材構成

●構造図

※部材名称をクリックすると部材説明が表示されます。

【部材重量紹介】

※部材重量をクリックすると部材重量が表示されます。

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(4)工法の特徴
  • 緑化テールアルメ工法の構造原理はテールアルメ工法と同じであり、その技術は数多くの実績に裏付けられています。
  • 傾斜壁構造のため、視覚的圧迫感を軽減し、また緑化された壁面は自然に融和し無機質な冷たさを和らげます。
  • 壁面傾斜角は任意(1:0.2〜1.0)に設定できるため立地条件に応じた設計が可能です。
  • 部材の数は少なく、また全てシンプルな形状のものを採用しているので経済性に大変優れています。
  • メッシュパネルは軽量で、しかも自立性が確保でき効率の良い施工が可能です。
  • 壁面材にメッシュパネルを使用したフレキシブルな構造のため追随性に富み、比較的軟弱な地盤においても施工可能です。

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